ヨーロッパ5ヶ国13都市*50日間の旅スケッチ vol.7 ブリュッセル
ベルギーのブリュッセルで迎えた初めての朝。快晴でした。
まずはグランプラスへ。
花の朝市がとても眩しく花にかけた水で石畳、広場全体がキラキラと光っていました。
青い空は高く、空気はとても澄んでいて「市庁舎」や「王の家」がとても厳かでした。
朝食を済ませ「ベルギー王立美術館」へ。
初めて歩くヨーロッパの街。
今までテレビでしか見ることがない通りには、素敵なお店が並びます。
素敵な文具店とレコード屋さん
お店の作りや扉のデザインなどを楽しみながら歩いていると、なんともきらびやかなウィンドウに目を奪われました。
なんだろうこのお店は??とても大きなガラスにキラキラ光るものたち。
アクセサリー屋さん?と近づいてみると
お菓子?ん?!
なんと「ウィタメール」の本店だったのです。
その頃は日本に「ゴディバ」が入ってきて間もない時でした。
その後知り合った日本の方の話では、「ウィタメール」の方が高級なイメージみたいとのことでした。
(今では日本でもデパ地下にウィタメールのお菓子はありますが。)
大きな金色のコンポートのお皿にピラミッドのようにに積まれたチョコートの山。
美味しそうなベリーのケーキやクリームやチョコレートケーキ。
外から見とれていると中に入ってみたくなり、装飾が綺麗な重厚な扉を開きました。
店内はとても甘い良い香りで満たされていました。
白衣を着て黒ぶちのメガネをかけた年季の入った味のある婦人?の店員さんがキリっとした笑顔で迎えてくれました。
ガラスの大きなショーケースの中はお菓子でいっぱい!
チョコレート、キャンディ、ゼリー、メレンゲのお菓子やホールケーキ。
今では日本のパティスリーは世界レベルで本格的なお店に行くとキラキラとお菓子が一粒づつ並んでいるのを見ることができますが、この時はこのようなお店を初めて見たので、お伽話の中の世界のよう!と感激しました。
チョコレート買いたい!でも持ち歩くのも?と思いクッキーだけ買って後にしました。
「ウィタメール」本店
「ベルギー王立美術館」Musées royaux des beaux-arts de Belgique
美術館の正門の上にある大きいブロンズ像
美術館のロゴマーク
※当時、日本の美術館や博物館はまだロゴマークなどなかったので
新鮮。
この美術館はマグリットや古典派の作品を所蔵しています。
ダヴィッドの「マラーノ死」など多くの有名な作品がありますが、私の目当ては
フェルナンド・クノップフの「愛撫」やボッス、ブリューゲルの作品ですが量が多く、しっかり見ると時間がどれだけあっても足りないくらいでした。
クノップフ「愛撫」
美術館を出てカフェへ。
ヨーロッパ初カフェです。
メニューを見てもドイツ語なのでよくわからず、、
コーヒーにはたっぷりクリーム、バゲットサンド?はかなり大きく食べきれない、、。
カフェを後にして「サン・ミッシェルギュデュル大聖堂」へ向かいました。
この大聖堂はゴシック様式で中はステンドグラスが美しく荘厳な佇まい。
立派な柱には12人の使徒の彫像があります。
柱の12使徒の一つ。左手に聖杯?
「懺悔室」が両側にありました。
大聖堂を出て休憩しようとホテルに向かいました。
ホテルの入口の道路手前で信号待ちをしていると一台のベンツが止まりました。
男の人がホテルに入っていくのが見えたのですが、なんとその男の人は昨晩のおじさんだったのです!
私たちは「あっ!」と驚いてとっさに建物の影に隠れて様子をうかがいました。
ベンツの運転席には恰幅のいいベルギー人?髭をたくわえた中年男性が座っていました。
「何??なんなの??あの人やっぱり来たんだ、今フロントに私たちのこと聞いているのかな??」
すると日本人のおじさんが間も無く出てきて、しばらく左右を見回した後、車に乗って去って行ったのです。
私たちはホテルにいてまたあの人が来たら怖いと思い、その日は遅い時間までお店などを見たりして、夜ホテルに戻りました。
あのまま、あのおじさんの言う通り「知り合いの家族」の家に行ってたらどうなっていたのだろう?と思うととても怖い!と思いました。それとも考え過ぎ?
今となっては知るよしもありませんが、、。
次の日は朝早くにチェックアウトして、次の街「ブルージュ」に向かいました。